2021年10月22日 石倉洋子・デジタル監 会見
https://youtu.be/y0-jfPCG5jk
このときデジタル庁で働き始めて1.5ヶ月
Agenda
世界がいまどうか
サステナブルな資本主義が潮流
Business Roundtable
日本がそのなかでどうか
Society 5.0
海外では評判がよかった
「。新成長戦略」
基盤がデジタル基盤(DX)
ESG, SDGs, DXは企業の戦略の中に入るのが普通で、はいらないとどうなのという状況
日本のデジタル状況は進んでいないと言わざるを得ない
意思決定おそすぎる
データの連携が不透明
ワクチン接種で地方公共団体と大規模摂取会場のデータ連携、できてるかわからない
学校のデジタル化は、タブレットは配ったが教材がない
企業もさほどデジタルではない
石倉氏はほぼ民間経験者
デジタル庁ビジョン
日本を根底から変える
これが最後のチャンス?
司令塔がデジタル庁
5年でデジタルインフラを整備
行政のデジタル化は、他の組織が競争できるための整備である
Vision
Goverment as a Startup
ガバメントは出来上がったものではない
デジタル大臣は規制改革も行政改革もでき、幅広くできる可能性があるのがよい
ユニークさ
世界の中で日本は変わったと印象づける
総理がリーダー
民間200人、官300人
仕事の進め方
Start small, scale fast
プロジェクトベースで勧めている。縦割りを横につなぐ
官はこういうやり方をする経験がほぼない
かなり苦労している
意思決定は誰がどうやればいいの?
外の人とプロジェクトをやるのはみんな得意じゃない
大学院
海外の人とのプロジェクト
自信主催のワークショップ
海外の人とやると、彼らは手が早い
役割がかなりはっきりしている
「なぜそんなに早くできるのか?」「プロジェクトは死ぬほどやってるからコツが分かってる」
プロジェクト管理はいくらセミナーをやったりしても実践的ではなく、実際やるのが良い
経験を積みたい
ユーザー・ファースト
これが難題
ユーザーは誰?
国民は誰ですか?
よくわからないのが本当だ
「誰にでもわかりやすい」全く知らない人がすぐできるか?
やったことないのでどっから手を付ければ良いのかわからない
マイナンバーカード、なぜ使われないのか?の追求をせず、「こうしたらいい」をやり始めてしまう 重点領域を決めている
防災・医療など
できないのではなく、経験がない
仕事の進め方
デジタルで何がしたいのですか?
デジタルはツールであるが、How toからはじめてしまいがち
例:女性活用
なんで多様性なの?の理解がないままに女性比率を高めたりする
多様性が重要なのはこう
イノベーションを続けないと生き残れない
イノベーションを創出するには色んな人がいたほうが良い
製造業はそのやり方で成功してきたのでやり方が抜けない
どうすれば良いのか?
業務品質を上げる
新しいサービスを立ち上げる
そのためにデジタルを使う
双方向
サービスの提供者であり、受容者である
人材の流動性をつくる
民間混ぜる
グローバルは基本
技術・グローバル空間でのステークホルダーになる
ひとりも取り残さない
これで本当に良いのかと思わなくもないが
スピリットとしてはわかる
最初から完璧にはやらない。ベストエフォートでやる
一つの方法ですべてを完全にやろうとしない
そんなことは無理!
いろんなやり方ですべての人へサービス提供する
行政のデジタル化の課題
実にバラバラ。ベンターいろいろあってすべて別
しかしつながらないとデジタルの良さが生かされない
どうする
やってくださいと言っても無理なので標準化をする
やってください、これが標準だといっても無理なので、コンサルティングする
やってくださいというとやるだろうと考えがちということが最近わかってきた
できてないんだろうなw基素.icon
中長期的に何を目指すか
世界で遜色ないレベル
ユニークな特色
例:データ Data Free Flow with Trust
米国は企業主導
中国は政府主導
いずれでもない仕組みをつくる
実際やるとなると難しい。試行錯誤が必要
データの例はピンとこなかった基素.icon
アジアに位置しているということを活用する
民間との協力
マイナンバーカードの普及
新しいビジネスをやってもらう
共同プロジェクト
企業は世界でやっている。それを教えてもらうのが良いと思う。
社会全体を買えるのは民間とやらないとできない
デジタル人材の育成
全然いない!
これから育てる
時間がかかりすぎるので海外の人材とやっていく
公務員に離れないのでプロジェクトベースでやる
デジタルがどういうものかと思っているか
壁を超える
距離を超える
国境を超える
産業界の境界を超える
個別具体的でカスタム化ができる
若い人たちとライフスタイルは違う。その人達のやりたいことと、わたしたちの世代がやりたいこと、キャリアはちがう
大掛かりな投資ではなく、プロトタイプをたくさん作って試すことができる
どこにいたとしても個人が自分の可能性を試せる
「技術の話だから知らなくていい」という人もいるが「あなたの可能性がものすごく広がるんです」と言いたい
質疑
Qプロジェクト方式で進めるというが、民間採用の98%は非常勤で国家公務員の兼業規制がおきないので利益相反がでるのでは?
もっともだ
コンプライアンスかなり厳しい規則がある
それでもなきにしもあらずだが、防ぐ手段は用意している
何らかの形で一緒にやる必要はある
民間でもこれはあって、社外役員で利益相反になりそうなことはある。きっちり規定して断っていくのが重要
Qマイナンバーが普及が進まないのは政府が個人情報を持つことに不安があるからでは?森友学園問題 もっともだ。個人情報はかなり工夫しないといけない
自分の情報は自分しか見られない
誰かが自分の情報を見たらすぐにわかる
というようなやり方を考えておく必要がある
システム的に防ぐ
行政に対する信頼をつくっていかないといけない。これは昔より失われている。世界的な傾向。一回失うと取り戻すのが難しい。
Q. デジタル庁、組織が縦割りじゃない?誰が横串をさすの?
4つのグループがある
1つは縦割りらしい
3つのグループはCXOがいろんなプロジェクトに入って一緒にやっている
中を見るとプロジェクトを色々やっている
プロジェクトベースは実際にやってみると難しいが、やっていかなければならないと思っている
CXOの専門知識をうまく活用するためにはCXOにまとめてやるというのはうまくいかないと思う
Q. 経済安全保障上、外国人材の活用にスクリーニング等が必要だと思うが?
官としてはこの領域はやったことがない
機密情報の流出は常にある。今の所答えはない
いろんな方面から情報を集めてやる必要がある
それをどうやるかは不明
どう担保すれば良いのかはよくわかっていない
法律を作れば良いのかどうかはわからない。
Q. 報酬は?デジタル庁には採用権がないのに海外人材の確保はできるの?
実際採用権は出してくれる企業との相談になる
自分は「これでいいか?」「いいです」と受けてしまったのでわからない
(従来民間の?)グローバルな人事管理システムはあまりうまくいっていない
報酬には限界がある。どう勝負するか?
やめたときにもこんな経験があなたに残る(価値が高まる)
というような間接的報酬を払うしかない
上限の争いでは人材獲得競争に勝つのは無理
その人の仕事がよく知られる
若い人は市場価値をかなり意識する
デジタル庁にいったらツールも使えないし、給料も下がるし、面白い仕事ができないと思われたら終わる。これは厳しい現実だ
今までの規制がある
副産物で勝負する
あまり大きくない企業で人材が取れているところの話を聞くと
「短期でもいいからきてくれ、こんなことをあなたがすると、こんなにすごいことができる」と誘う
どんな目的の起業家がはっきりしていて、トップが説明できるというのが大丈夫
「新しい日本をデザインする仕事に携わり、あなたの専門性が活かせ、更に磨ける。官と民も共同でやることもあるのでメリットがあると思う」とアピールする
自分にオファーが来たときは「えー?」と思ったが、デジタル庁を作るということに意味はあると思ったので参加した
今の役割になるとは思っていなかった
より良い国にして、世界を変えるためにはデジタル化が重要で、デジタル庁はものすごく大きな役割を果たす可能性があると思った
n=1だけどね
Q. 一般国民にはデジタル庁はよくわからない。いつどのようなことをやるとアピールできるか?
てっとり場合のはマイナンバーカード
もってるのは50%
なんで大事なのかみんなよくわかっていない
いろんなことができるようになるという説明ができていない
ワクチンパスポート
海外に行けない
イベントにもいけなくなるということになってくるかもしれない
今年中12月までということになっている
たぶんできる
UX/UIで少し妥協したが一応できた
プロジェクト進行の障害が結構出た
これを繰り返すと言うだけになってしまう
強引にでも進めたい
iPhone対応に苦労しているらしい
Q. 民間企業のデジタル化はどうする?
直接やるのは無理
「こうなりなさい」といったって無理
デジタル化するとこんな便利になるというのがわかるようにする
引っ越しとかするといろんな役所にいかないといけないが、一つでやれるようにする
民間はできることには敏感であり、「できるならやる」となりやすい
なんでもそうだが、ぜんぜんわからないことはたくさんある
整備されているとやりやすい
企業側はデジタル人材いない問題
企業はビジネスもわからないといけない
ビジネス側の人をデジタル人材にするワークショップなども考えられる
でも丁寧にやらないとくじけてしまう。できるようになってもらう
自分もくじけたことがある
Q. 官民の連携にエストニアのような仕組みをつくるのか?
ああいう形でやりたい
あそこまでできるのかはわからない。かなり難しい
大きな国でできているところはない
地域でやって、うまく言ったら横展開という方法もある
哲学は良いと思う
どうやれば良いのかはずっと考えている
Q. 海外と日本の違い、個人情報を持っているのは自治体。国とどうデータ連携する?
Q. 自治体が使いたいシステムじゃないとだめでは?
そのとおり
あなたの仕事が減る、ということを見せる必要がある
仕事が増えると思われている
一時的には増えるのは間違いない
成功した事例を、やった人たちに説明してもらう
自分たちが言っても説得力がない
実感がないとダメ。遠くの話になってしまう